つれづれ

4月末の更新からかなりの間が空いてしまいました。
今日はちょっと私的なことを書こうと思います。

GWに入ってすぐ、身内の者が大動脈解離で緊急手術、そのまま入院となりました。
かなり大きな手術でしたが、幸い命は取り留めることができました。
ありがたいことに術後の経過もよく、体力筋力は低下したものの、
少しずつ以前の生活に近いものを期待できる状態にまで戻ってきました。

一安心、ではありますが、
この2か月、いろんなことを考えさせられました。
個人事業主である私は、やろうと思えば時間の融通は利きます。
家の仕事を優先し、教室の仕事は深夜に行い、
講義に必要なものだけに意識を集中させ
そのほかの「やったほうがいいこと」は全て後回しになりました。
よってこのブログも、開くことすらできませんでした。

16年目に入った教室です。
20周年までに挑んでみたいことは多くありました。
それを「やれない、やらない」自分がもどかしくて
身体的な疲れよりも、気持ちの疲れの方が大きくかかりました。

でも、とようやく思えるようになりました。
家のことを優先させているのは自分なのです。
「それをやらない自分」と
「それをやる自分」なら、
「やる自分」のほうが好ましい、とどこかで思っているのだと思います。
年齢を重ねて、今まで生きた分と同じ年数はもう生きられません。
あと数十年たって、自分が「その時」を迎えたときに
するしたり逃げたり言い訳したり誰かに押し付けて知らん顔したり
そんなふうにやりすごしてきたと思うのは嫌なんだな、と思いました。

かといって、これまた言い訳して
自分の大切な仕事から手を抜くことはしたくない、というのは強くあります。
気が付けば16年目。
小さな小さな教室ですが、私にとっては「ともに生きてきた大切な場」です。

身内の者への介助はまだまだ続きます。
加えて、これから「やらねばならないこと」も、気が遠くなるほどたくさんあります。
たいしたことはありませんが、私自身の持病も少し悪くなりました。
それでも指導の質は落としたくありません。
だとしたら、やれることは、「少し規模を小さくすること」しかありませんでした。

今年の夏季講座、
一時は開催そのものも危ぶみましたが、
楽しみにしてくださっているかたがおいででしたので（本当にありがたいことです！）
やはり行うことにしました。
ただ、今年度だけは、新規に受講生を募らず、
既存の生徒さんにだけ案内することにしました。
こりゃ赤字だな、と思う程度にしか集まらない気がしますが、
それでも今年、丁寧に講座を行うことが
今後の私に大きな意味を持つようになるだろうと今は感じています。

しかたない。
自分で決めたことです。
いつでもそうやってやってきたのだから、
今回もきっと、なんとか乗り越えられる。

ということで、今年の夏は、教室の講座にご参加いただいたことのある方だけの
小さな講座になりました。
日程のご案内はすでに発送済みです。
もし、前に参加したことがあるのに届いていない、
でも今年は参加したい、とお思いのかたがいらっしゃいましたら
教室にご連絡ください。
席の空きとともに、日程をご案内いたします。

新規の方で、関心をお持ちいただけたかた、
誠に申し訳ありません。
2学期に開催する単科をご検討いただけますと幸いです。
なお、感想文については、以前、取り組み方についていくつか書いたものがあります。
左のカテゴリーの「課題ー感想文」のところをクリックください。
過去の記事をお読みいただけます。

ここ数年は仕事以外のことで厳しい状況が続いています。
そういう年齢になってきた、ということですね。
子どもを持てなかった私ですから、子育ての大変さを味わっていません。
その分を今、やってるんだろうなと思います。

私的なあれこれを授業に持ち込むことはしません。
講座では、これまで以上に丁寧な言葉かけを心がけていきます。
ただ事務系の仕事がその分遅れがちになりそうで、気をつけていますが、
何か不手際がありましたら、
恐れ入りますがご一報いただけますと助かります。
よろしくお願いいたします。


教室にお越しの方々、いつも本当にありがとうございます。
続けていけることに、ただただ感謝しています。

この夏も、どうぞよろしくお願いいたします。