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2020年の小さな決意 [つれづれ]

2020年の本科は、ほとんどのクラスで「描写」課題から始めました。
「言語表現」の土台はやはり「観察力」にあると、昨年しみじみ感じたからです。
 
言語表現には、3つの土台があります。
 
ものごとをよく見る力(解釈を加えずにとらえる)
見たことを比較・分析し、体系づけたり定義づけたりする力(思考する)
見いだしたことを言葉に置き換える力(表現する)
 
この3つの中で、幼児~小・中学生の間に、しっかりと養っておくとよいのが
ものごとをよく見る力、「観察力」です。
幼児~小学生は、大枠をとらえるより
細部をしっかりと見ることのほうが得意です。
それぞれの年齢において、伸ばしやすい土台があります。
伸ばしやすい時期にきっちりと育まれた土台は、
そののちの表現力を、ゆるがずに支えていきます。
 
よって今年は、基本に忠実に、
「今」と「この先の彼ら」にとって、
欠かせない力を育てていけるよう
丁寧な働きかけを心がけたいと考えています。
 
 
ところで昨年は、
これまで以上によい出会いを得た一年でした。
以前からのご縁が、新しいご縁を多く運んでくれました。
その1つに、
岐阜大学医学教育開発研究センターの先生方とのご縁があります。
昨年、ひょんなことから私は、
岐阜大学医学部の「地域体験実習」にかかわることになりました。
1年次の学生の実習レポートにフィードバックする、という
なかなかおもしろい機会です。
 
ことばの指導というものは、
その時々のことばだけを見ていてはならず、
その人の「その先」を視野に入れてすべきものだと
私は考えています。
しかし、私が主にかかわれるのは高校生までで、
そのあとになると大学4年の就職活動時と
社会人の大学院小論文入試やら就活論文やらがある程度です。
 
大学や社会において、必要となる言語能力については
これまでも考慮に入れて指導にあたってきましたが、
実際に大学生の文章を読めれば、
私が考える「生徒のこの先」をより具体的にできます。
加えて、文章の受け手の「大学の先生」を身近で知ることもできます。
自分の視野を広げられる、本当にありがたい機会を得ることができました。
 
詳しいことはまた別の日に書くつもりですが、
岐阜大学医学教育開発研究センター(MEDC)の先生方は
学生思いの、熱い気持ちをお持ちの先生方でした。
やさしさも厳しさもあって、
なにより学生たちのことを話すのがお好きで、
いつでも「改善点はないか」を考えていらっしゃる方々でした。
一時的であるにせよ、
お仲間に入れていただけたことを感謝せずにはいられませんでした。
 
実習には来年度も、とおっしゃってもらえました。
1年次の実習以外のものも拝見させていただけそうです。
ああ、今年もすごく勉強できそう!
そして、自分のやっていることを
違った角度から再確認できそうに思います。
 
 
得たチャンスを大きく育てるのは自分、ですよね。
今年は昨年よりもう少し、努力を忘れない年にしたいと思っています。
 
あ、最後になりましたが、
今年最初の岐阜単科は、13時の作文、15時の読解ともに満席となりました。
お申込みいただいた皆様、誠にありがとうございます!
19日にお待ちしております!
 
*次回単科は2月2日です。お申込みお待ちしております!
 
 
****************
ことばの泉 作文研究室
(名鉄岐阜駅から徒歩4分)
HPからFBやラインに移動することができます。
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