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本を読むふり [子どもの言葉を変える魔法]

私の母は、子どもを本好きに育てたいと思って、
よく「本を読むふり」をしていました。

その時間は、テレビも消して、針仕事もしないで
(母は家で服を縫う仕事をしていました)
好きな場所で、好きな格好で本を読む。

つられて私も好きな場所で本を読む。


どうも母は、本を夢中になって読むほうではなかったようです。
しかし、自分が本を読む姿をみせれば、
子どもも「本を読む」のが自然のことになるだろう、と思ったのだそうです。

まぁ、その試みはうまくいきました。

私は無類の本好きになりました。
しかし、妹はそれほどでもないようです。
母は、妹が字に興味を示したとき、
まだ早いと思ってあまりかまわなかったからだ、失敗した、と言っています。


個人差があるので、絶対にうまくいきますよ、とは言えませんが
もし、お子さんが本をあまり手にとらない人なら、
一日30分でもいいので、テレビを消して、
ご自身が、本を読んで(読むふりをして)みるのもいいかもしれません。


お子さんがすぐに真似をして、本を読み始める
・・・なんてことが起きれば楽でよいのですが、
そうはいかないでしょうね。
しかし、自分の親が本を熱心に読む姿は、お子さんの心に焼きつきます。
ずいぶん経ってから、思わぬ効果が現れるかもしれません。

 

ちなみに私の場合は、
早々に「お母さんは本好きのふりをしている!」と見破り
私の方が本好きだよね、と思っていました。

そう思う頃には、私は本の虫になっていたのですから
母の計略はうまくあたった、ということになります。

しかし母に、本当は本好きじゃないんでしょ、と言うと
「そんなことない、好きやて!」
と決して認めませんけど。


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