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香りの作文 [大人向け講座]

チョコレートがおいしい季節になりました。

10月24日の文章“楽”講座は、そのチョコレートから始めました。

参加者を二つのグループに分け、それぞれに違う味わいのチョコレートを渡しました。
そして、そのチョコレートの香りを言葉で表現してもらいました。

違う種類のチョコレートなのですが、香りを表現しようとすると
「甘い香り」「カカオの匂い」と、似たような表現になります。
そして、「なんだか子どもの頃に食べたチョコを思い出す」
「昔、もみがらを燃やしたときの匂いに似てる」
などの、香りから引き出される思い出へと表現が展開されていきます。

次に、口に入れて舌触りと味、鼻へ抜ける香りを表現してもらいましたが、
味が加わっても、やはり同じような表現になります。

香りや味は、言葉で直接表現しにくいものです。
特に香りはずばりと表現するのが難しく、「~のような」とたとえたり、
似た香りに出会った場面を伝えて相手に想像(共感)させたりすることがほとんどです。


今回は、この「表現の難しい」香りがテーマでした。

香りを直接表現すると、微妙な味わいが消えてしまうのなら
場面描写で香りを感じさせるようにします。

忘れたくない香り、忘れたくない思い。
今回伝えたいテーマを自分で選んで、書いてもらいました。

場面描写は見えるように色・形・音・動き・手ざわりを入れるのがコツ。
そして、前置きは省いて、その瞬間から書き始めるのもコツ。

講座も3回目でしたので、それぞれが描く場面に没頭できるよう、
途中の細かな言葉かけは控えました。

そうしたら、匂いたつようなエッセイが生まれて・・・、
人生の中の「大切な写真」を、香りつきで見せてもらった気持ちになりました。

 

実は今回のテーマ、「香老舗 松栄堂」の『香・大賞』に応募できるようにと
枚数を指定していました。

入賞うんぬんはともかく、せっかく書き綴った文章ですから、
どなたかに見せたほうがよいと思っています。

応募はご自身で、とお伝えしたのですが
さて、皆さんどうされたでしょうか・・・?

勇気を出して送ってくれるとよいなぁと思っています。
言葉は人に伝えて意味を持つものですから。


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