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子どもを作文好きにする言葉 [子どもの言葉を変える魔法]

先日、家庭での声かけで何か効果的なものがあれば教えてほしいと
メールをいただきました。

この質問はよく受けるので、私も「魔法のように効く言葉」がないかなぁと
折々に考えています。
あれこれ思いつきはするものの、
「これさえあれば!」というものとなると、なかなか・・・。
一言だけで、後の行動が劇的に変わってしかも効果が続く、というものはないのですね。
言葉の育成には手間と時間がかかります。
ですからどの声かけも、前後のケアが欠かせません。単独では難しいのです。


でも! と考え、一つ見つけました。
とっておきの言葉です。
でも、この魔法にはちょっとした工夫が必要。
以下に使用方法を。

①まず、お子さんの作文や日記を、お子さんの目の前で読みます。
②何かをやりながらではなく、きちんと熱心に(ふりをしてでも)読みます。
③読み終えたら、大きくうなずき(または大きく息をつき)
「あんたは作文、じょうずやねぇ!」と大きくはっきり言います。

これだけです。
「じょうずやねぇ」の他に、「作文の才能あるねぇ」「センスがいいわぁ」
「この~というところ、絶品やね」「いい文や!」などもOK。

お子さんが「そうか?」と怪訝な顔をしても、気にしません。
「うまいねぇ、ちゃんとしまっとこ」
と言いつつ、作文を丁寧にたたみ、作文専用のファイルや箱の中に入れます。
その様子を、お子さんが見ていなくても、毎回ちゃんと丁寧にしまいます。
「見ていなくても」、見てますものね。


子どもは、自分の親が自分の作品をどう扱っているか、ちゃんと気にしています。
「全然読んどらん」「どこにあるか知らん」「捨てとるかもしれん」
という子もいれば
「全部、ファイルの中に入れてある。もうこんなにぶ厚くなった」
「この前の詩は、冷蔵庫のところにはってある」
という子も。
自分の作品が丁寧に扱われていることを知っている人は、
自分の文章がどう受け止められたかを感じようとするので
私からのコメントにも、ちゃんと目を通すことが多いですね。
コメントを読む人は伸びます。コメントを受けて変化しようとしますから。


「作文の力、あるよ」

そう確信をもって、お子さんの目を見て言ってみてください。
本人は半信半疑の顔をしていても、
その声は心に残り、文章を書くとき浮き上がってきます。
「そうか、力あるんだ。じゃあ、少し頑張ってみよう」という気持ちになります。

力があるのだと、周りの大人が(しかも信頼できる大人が)言ってくれることを
お子さんは信じます。
お子さん自身も、自分の力を信じたいのです。
だから、どんなに字がいがんでいても、話がとんでしまっていても、
ときには、たった一つの言葉を、
ときには、書き上げる時間の長さ(短さ)を、
ときには、量を、
ときには、字の濃さを、
なんでもいいので根拠にして、「やっぱりあんたには才能がある」と言い続けるのです。

この言葉は、本当に効果があります。
子どもの時期に大切なのは、自己肯定感ですから。
無いかも?と思っても、ある、と信じること。それが、後に本当に「ある」になっていきます。


と言ってもねぇ。
ほめたくても、ほめにくい文ばっかり書くんだもの。

・・・そう思う方もいらっしゃるでしょうね。
ですから、「ほめたくなる文が子どもから湧き出てくる」魔法の言葉、
これからできるだけ紹介してみます。
でもね、手間はかかりますよ。
ご覚悟の上、お待ちくださいね。


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