感想文ミニ講座⑦ 素材をからめる [課題―感想文]
感想文ミニ講座⑦ 素材をからめる
素材は3つ。これをどう料理するか。
ばらんばらんのことを、ただならべただけでは味気ないよね。
できれば、その3つをつらぬくものがほしい。
素材を貫くもの。それが、君のテーマとなる「言葉」だ。
君のテーマが3つの素材をつなぐよう、考えを深めるときにいつも意識するといい。
教室では、「自分にとって大切なもの」が柱となって、3つをつなげた人がいる。
「立ち向かう」がキーワードとなって、
自分の体験や他の人の生きる姿を見つめようとしている人もいる。
テーマが軸となって、3つをたばねる。そういうふうだといいよね。
そうそう、もう一つ、言おうと思っていたことがある。
素材の3つは、同じことについてのものでなくてもいいんだ。
2つが似ていて(あるいは、同じことから生まれていて)、1つだけがちがうとか。
1つめ、2つめはちがうことなんだけど、3つめは2つの共通点を見つけるふうだとか。
違う角度から見ることも大切。
別の人から、逆の見方から、考えて言えることを探そう。
次の回からは感想文の他の部分について話そうと思うけれど
やっぱり、これだけじゃ何を書こうかと迷う人がいるかもしれない。
なにせ、このミニ講座は、具体的に1冊の本を取り上げているのではないからね。
「君はどう思うか」と投げかけられていないから、
意見を出せといわれても、ピンとこないかもしれないね・・・。
そこで、「語りたいことを見つけるために読む本」を紹介しておこうと思う。
これは、語りたいことを見つけるのにも、考えを深めていくのにも、役立つ本だよ。
もちろん、「こう書けばいい」と全部教える本ではない。
「こういうことについて、君はどう考える?」と君を触発してくれる本だ。
書いてあることが難しいようだったら、お家の人に協力してもらって討論してみるといいよ。
取材するのも、討論して自分の考えを高めるのも、すごくいいことだ。
「書くことを教えてもらう」なんてのより、ず~~~~~っと、君のためになる。
実を言うと、私のお師匠さんの本なんだけどね。
人の本を使うな、自分で伝えろ! って言われちゃうかもしれないけど
・・・いい本だから。
ぜひ、この本を読んで「語るべきこと」に出合ってほしいな。
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