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教室案内―国語・読解問題攻略講座 [教室案内]

今回は「国語・読解問題攻略講座」(略して国語攻略)のご紹介です。
この講座は、名前通り、国語の長文読解問題に取り組む講座です。

国語の問題は作文とは違います。
1 正答がある。
2 その正答は、自分の考えではなく、「出題者が考えた答え」である。
3 出題者は、正答を一つに定められるよう、根拠を作っている。
4 根拠をたどれば、正答に行きつく。
  つまりは、問題を解くとは、他人が作った道筋をたどる作業である。

よって、国語の問題を解くためには、出題者の意図を読みきり、
求めに応じて答えの形を整える、ということが必要です。
しかし、「自分の考えではなく、出題者の考えを書く」ことに気づいていない人は多く、
なんの攻略法も持たないまま、漫然とあるいは闇雲に問題に取り組み、
力をつけ損ねているようなのです。とても、残念なことです。

国語は、数学のようにたくさん問題を解けば力がつくものではありません。
1つの問題を、じっくりと質高く解ききるようにしなければ、力はつかないのです。

講座では、次のようなことに取り組みます。

1 問題を大きく物語文・論説文の2種に分け、それぞれの出題傾向をつかむ
2 本文を一文・一語にこだわり、多くの情報を得る力をつける。一から十を知る力をつける。
3 物語文・論説文それぞれの文章構成をつかむ
4 問いの文に明示されている指示を確実につかむ力をつける
5 問いの文が暗黙のうちに伝えている指示をつかむ
6 指示に応じて答えの形を整える力をつける
7 答え合わせのよりよいやり方を知る。
  出題者の思考傾向をつかみ、それに沿った考え方を自分もするよう調整する。

今の日本の国語の問題は「誰かの考えたことを、誰かの求めに応じて出す」にすぎず、
私としては、国語の問題を解く時間があれば、自分で道を作る「作文」に取り組んだ方が
うんと、将来を豊かにする力がつく、と考えています。
しかし残念ながら、子どもたちの国語の力は、
情報収集・処理能力をみるような問題で量られるのが現状です。
加えて生徒たち、とくに中学生は、国語の点を上げたいという強い気持ちを持っています。
ですから、私の本流ではありませんが、
子どもたちの国語攻略の手伝いをするため、このような講座を設けました。

といっても、自分の講座です、納得のいかないものを行うことはしません。
私が講座で一番のねらいとするのは、上に挙げた活動の、2と3です。

生徒の中には、本を読まない人もいます。
文章に触れる機会が少ないと、
ものを語る時の自然な流れや、プロが行う表現の工夫を
自分のものにすることができません。
ですから、国語の問題を解きながら、
プロの書き手が苦心していること、たとえば強調や伏線などの工夫、
伝えたいことを言外に示す技などを知る機会としたいと思っています。

今回は講座のご案内ですので、
具体的な国語攻略方法については、別の機会にご紹介したいと思います。
ですが、概略を知るだけでは「なんとなく」しかわかりませんからね、
力を伸ばすためには、
実際に問題を解き(しかも、受動的でなく能動的に)、
コツをつかんでいく機会を持つべきであると思います。

国語攻略は、岐阜本部教室に月3回のコースがあります。
月1回のコースは、本科に在籍の方のみ受講できます。
名古屋熱田教室は、月1回のみ、本科在籍者対象です。

参加者には、国語の問題を解くことを通じて知った「表現の工夫」を、
自身の作文に生かしてもらいたいと願っています。


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