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夏休み効果 [教室]

夏休みに取り組んだ物語制作、
今年は数人の人が約束した期間中に仕上げることができませんでした。

締切日を伝えて、その日に仕上げるにはどのくらいのペースで書けばよいかを確認して、
授業の度に「残り3回!」などと声をかけていたのですが・・・。
う~ん、足りなかった。反省点です。
しかし、こういうことは今年が初めて。
少し私の気が緩んでいて、ゆったり時間を使いすぎたのかな・・・と
来年の課題となりました。

子どもたちも、長い時間をかけて書いているものなので、
できれば「本」の形にしたいのでしょう、
自宅で続きを書いてくると、自分から言い出しました。
しかし、自分の家では、やはり書きにくいのですよね。
他にもやることはあるし、集中を途切れさせるものは多くあるし。
なかなか「書けた!」と持って来てはくれません。

このまま信じて待ち続けるか、
締切日を作り直して、その日までにできなかったら未完のまま本にするか、
そろそろはっきりさせねばなりません。

物語はやはり最後まで書ききってこそのもの。
どんなによい文章で書いていても、
結末まで書かないと力はつかない、といいます。
それに、どの子の作品も、その人らしさが現れていて
とてもとても、楽しいのです。読み手を引き込む魅力を持っているのです。
できれば仕上げてほしいなぁと、心から願っています。

そんな気持ちを抱えたまま、普段の授業をしていますが、
先日、学校の休み時間を「人と場」が見えるように書くという課題を実施したときのこと。
4月から入室した子、
入室して1年ほど経った子が
びっくりするような描写力で、自分と周囲とを描いていました。
本に仕上げていても、仕上げられていなくても、
「物語制作」に長い時間取り組んだ効果が出ていました。

作文には、「したこと」だけを書いてはいません。
音、しぐさ、光、人やボールの動き、
作文を書きなれていない人なら飛ばして書いてしまいそうな小さな動きを、
流さず、見えるように、ドラマのように強弱をつけて、描いています。

こんなふうに、大きく表現力を伸ばせるのは
やはり、「物語(本)制作」という大きな課題に取り組んだからだと思います。
毎年、皆が、驚くほどの飛躍を見せてくれるので
夏の物語制作をやめることはできないなぁと感じています。

もちろん、私が無類の物語好きである・・・こともありますけどね。


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