10月の課題 [教室]
10月の中学生クラスは、「要旨をまとめる」ことを中心に行いました。
水曜クラスは中1が多く、こういう課題は初めて・・・という人も。
しかし、小6から国語攻略クラスで「引き締める一文」を見極める練習をしているので
大意をつかむことや、まとめに盛り込むべき一文を見抜くことは慣れています。
慣れてはいますが・・・、やはりそれを用いて「文章」にするのは難しいのですよね。
大事な一文と一文のギャップを埋めて流れを作ることや
「何が言いたいのか」をすっととらえられるよう
文章の最後まで構成してから書く、ということについては、まだまだ経験不足です。
皆が苦戦していました。
しかし、何事も「最初からうまくやる」ことが最善というわけではありません。
最初は苦戦しても、この一歩を刻んでおくことが、次の二歩目の飛躍につながるのですから、
まずは体験、そして体得!を目指しています。
小学生のクラスにおいても同様。
「伝える力」を刺激する課題を行いましたが、
「最初からうまくやれる」ようレールは敷きませんでした。
本科のいくつかのクラスでは、
10月の最後の授業で、最近はあまりやっていなかったグループワークを行いました。
与えられたテーマ(商品開発)について20~30分程度で話し合い、
商品の内容を発表するというものです。
あらかじめなんやかんやと講釈を垂れたところで
響くものは少ないだろうとあまりしゃべらず、
とにかく必要と思われる工夫はしながらやってみて、と渡してしまいました。
文章表現は他人と協同で行うものではありませんから、
普段は「個」を重視しています。
久しぶりにグループでやる課題を行ったので、どうなるかなぁと見ていたら、
やはり「皆で」やる機会はなくとも、
普段から互いの表現工夫を知り、良い点を認め合っている仲だからなのか
どのグループもスムーズに話し合いを始めていて「へえぇ」と思いました。
プレゼン風の発表も、段取りを決めておく時間がなかったグループばかりでしたが
何も言わないのに「交代で話す」「補足する」「助ける」ことが自然にできて
今の学校教育は、こういった点を重視して行っているんだろうなぁと感じました。
前に出てみんなで話す、ということにどの人も慣れていますね。
プレゼン後に、何に困ったか、どうすることがやりやすかったかを尋ね、
ワークの際に持っておくべき視点を明らかにしました。
今月はグループではなく個人で商品開発を行い、
発表する機会を持つ予定です。
こういった課題は教室開設当初は何度かやっていました。
が、もっと徹底的に「読解」や「表現工夫」に取り組む機会を増やしたいと考えた時期があり、
時間をかけて一つの作品を作り上げることや
うまくいってもいかなくてもいいから、まずは「やってみる」「体験して、知る」ような課題が
少し減ってきていました。
減ったからダメだった、ということではありません。
ただ、今来ている子たちに、必要だと思われる課題を探したら
今はコレだ、と思いました。
「楽しむ」力を持った人たちです。
何がどんな形で出てくるか、11月も楽しみです。
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