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本科でやること ①学習塾と何が違うか [教室案内]

本科でやる内容についてご案内します。
課題の具体的な内容については、研究室のHPでご紹介しています。
重複となるので、ここでは書きません。
HPでぜひご確認ください。
昔の生徒が書いた作文も数点載せています。

さて、ここでは研究室が学習塾とどう違うのかとその利点について、
案内したいと思います。

1 画一的なプリント学習ではない→やらせっぱなし、待たされっぱなし等がない。
2 少人数クラス(10名まで)で、全員に発言の機会がある。
3 複学年クラス。下の年齢の人は年上を見て着眼点を学び、上の年齢の人は年下の果敢で自由な発想に学ぶ。
4 課題はオリジナル。描写・想像・意見・読解・時事テーマ、ありとあらゆるものを題材にする。
5 精読を行う。文章のテーマ読解はもちろん、ときには助詞の一つ、単語一つにこだわって「なぜそれが用いられたか」を考えたり、論理展開の手法を明らかにしたりする。筋がわかればよい、という「読み」はしない。ましてや答えを一つに決めた読みなどは決してしない。
6 作文には必ずコメントがつく。コメントは、間違いを指摘するものではなく、書かれた内容への返事のようなもの。その人の「少し先」に導くためのコメントでもある。単なる誉め言葉や励ましにはとどまらない。
7 添削指導のように「顔の見えない先生」ではなく、目の前にいるこの人に伝える、という意欲を作る。
8 答えが一つに定まらないことに挑む機会を多く持つ。視野を広げ柔軟な思考力を養う。
9 成果ではなく経過を見て成長を促す。
10 子供扱いをしない。人間として遇する。

子どもたちはみな、とても素晴らしい適応力を持っています。
扱われ方で、話しかけられ方で、自分の姿勢を決めます。
「~しなさい」「~してはいけない」などの指示的な声掛けが多ければ、
「どのような姿勢でいるべきか」を自分では考えないようになります。
「言われたときに正せばいい」といった態度になります。
また、「すごいねー!」「がんばったねー!」という、同じパターンの誉め言葉ばかりだと
うれしいのは最初だけで、徐々に相手の反応に対する関心がなくなっていきます。
言葉と姿勢が、人を作ります。
だから研究室ではあまりルールがありません。
言われなくても考えれば「すべき・してはいけない」ことはわかるよね、
わかっていかねばならないよね、という態度を一貫して示すことで
子どもたちも「子ども」から「人」になっていきます。
甘やかしてはいません。
むしろ、厳しい姿勢だと思います。

導入の際の言葉も、「子どもにわかる言い方」だけを用いることはありません。
本を読まない子にも、書き言葉を「聴いて」習得してもらいたいので
書き言葉や熟語をどんどん用います。
子どもたちは、とても感度がいいので、
用いられている言葉と同じ種類の言葉で自分も語ろうとします。
扱い方と用いる言葉で、人は変わるのです。
点数が取れる子もそうでない子も、等しく「変わり」ます。
そして、子どもたち同士も、点数で人を評価しないで尊重する姿勢を見せていきます。
そこも、点数で競争させる学習塾とは大きく違います。
多義的な社会で必要となる「自分も他者も認める」姿勢の基礎も、
この場では築いていきます。


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