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単科について [教室案内]

先日、本科についてご案内したので、
今回は単科についてお伝えしようと思います。

単科は、月1~2回、日曜日に単発で受講いただける講座です。
作文講座と読解・意見文講座の2タイプを用意しています。
(講座の違いについては、HPをご覧ください)

単科は、平日や週1回おいでいただくことが難しいかたのために作りました。
決して、「本科のお試し講座」ではありません。
月1回でも、きちんと働きかけたい、
思考力や表現力を伸ばすきっかけをつかんでもらいたい、
そう思って場を設けています。
月1回でも、続ければ必ず何かが変わります。
現に、名古屋の単科を数年にわたって受講している人たちは、
書くことを通じて自分の新たな面を開拓したり、
表現に向き合う姿勢と真摯な文章を、公の場で評価されたりしています。

単科の面白いところは、小学生から大人までが同じ課題に取り組むところ。
年齢差があっても、誰も気にしません。
名古屋単科では、小学2年生から高校生、最近は大人も受講しています。
年齢差が作る見方の違いに刺激を受けたり、
年齢差があっても、同じ感じ方をしていることに気づいたり。
誰かと比較してどう、ということはなく、
遠慮して発言を控えることもなく。
皆が自立しています。
私は参加してくれる皆を尊敬しています。

日曜日、本当は遊びたいだろうに講座に来てくれるのですから、
学校と同じことや、学校の取り組みを補完するようなものではなくて、
学校という場ではやりにくいだろうことを、しようと思っています。
ですから時に、
「この年齢の人に実施するのは難しいのでは?」と思われるようなものも
用意することがあります。
ですが、私は、子どもたちが
「今・完璧に・理解し・成果として提示できる」
ことを目標にしてはいません。
わかることだけを用意していたら、いつ新しいことに触れるのでしょう?
今はわからなくても、とりあえずよく聴いて、心に残しておいて、
いつか「あぁ、そういうことだったのか」とわかればいい、と思っています。
ただ聴くこと、心に収めておくこと、
それも大事な試みだと思うのです。

言葉や考え方というものは不思議なもので、聞いたから知ったからといって、
すぐに自分になじむものではありません。
「ねかせる」時間が必要です。
文章には反映していないように見えても、
何かがその人の中で蓄積し続けています。
講座90分の中で、必死に聴いて、
一度自分の中に取り込んで、今言えることだけでもいいから用いて書いて、
そんなふうにしていくと、
ふっと、あれ、こんな書き方できるんだ、
こんなふうに語り始めるようになったんだ、
と思える時が来ます。

毎回、その瞬間には言葉を失います。
彼ら、彼女らの飛躍は、私の思うこと以上なのです。
私が何か目標のようなものを設定してしまったら、
この飛躍を見られないだろうし、
飛躍していたとしても、自分の想定とは違う、と気づかずに終わるかもしれません。
「こういうことを考えさせる・気づかせる」
「こういうことをできるようにさせる」
そんなことを勝手に設けずに、
子どもたちの「そのまま」を受け取ることができるか。
私もこの点は挑戦です。

単科は、参加者にとっても、前に立つ私にとっても、
毎回が挑戦の場所です。
でも、「うまく・きれいにまとめて」やるところではないので、
子どもたちは結構気楽にやっていますよ。
私が作文を読んで、いいところを伝えると、
にまーっとして、戻っていきます。

春休みの講座、
「定着」ではなく「新しい自分に挑戦」しに!
来て下さるとうれしいなぁ、と思っています。
毎度毎度長い文章ですみません。
読んでくださった方、お待ちしています!!

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