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nakaniwaさんでのworkshop「見る聴く触る」から始まる文章講座 [大人向け講座]

2学期に入って、いちいち「文章を読みやすく直す」働きかけをしなくなったら
前回の続きを書く意欲が全然わかなくなりました。
スイッチがバチン!と切れてしまったかんじ。
指導って、校正じゃないんだなーとしみじみ・・・。
でも、始めたことなので、続きは書きます。
書きますけど、ちょっと違うことを間にはさむことにしました。

先日、研究室近くのカフェnakaniwaさんで、
大人向けの文章講座を開きました。
nakaniwaさんから、ワークショップを開いてみませんか、
とお声をかけていただいたので。
nakaniwaさんは、静かで雰囲気のよいカフェですから、
私のでっかい声が響くのはどうなんだろう、と思いましたが、
「日々の気持ちを少し心地よくするような」ワークショップ、
やってみたら自分の幅も広がるかな、とお引き受けすることにしました。

大人向け講座はこれまでもしたことがありますが、
「生徒のお母さま」対象のものばかり。
「なんのつながりもない大人だけ」を対象にするのは初めてです。
いやー、どきどきしましたが、
結論から言うと、たぶん皆さんよりも私の方が
とっても気持ちよく、講座をさせていただきました。

よく考えてみれば、
ふだんは子どもたちが相手。
特に単科では、
「本当は来たくなかったのに、つれてこられた」
「もうちょっと遊びたかったのに、こっちにつれてこられた」
「作文きらい。めんどくさい」
「どうしよう、怖い先生だったら」
「ああもう早く終わらないかな」
みたいなかんじの心でお子さんたち、来るんですよ!
来たくて来てくれる人も、もちろんいますが、
楽しいことをしていたのに、やめさせられて来ていたり、
車で寝ていたところを起こされて入ってきたり、
けんかした直後だったり・・・という場合は、
もちろん、どことなく、表情は暗めです。

そんなこんなで、机についた瞬間に「さあ、書こう!」っていう人は
いないんですよね。

それを「うわぁ、書きたい!」という気持ちに持って行くのは・・・、
まあ、まずは私のテンションを上げて、
笑える状況を作って、
道化になったり、皆からこぼれ落ちる言葉を拾ってほめたり、
あの手この手で「書けそう!」という雰囲気を作ります。

それが!
こういうワークショップだと、その苦労はいらないんですね!
いやはや、皆さんの「少しでもよくしてみよう」という姿勢には本当に助けられました。
特に素晴らしかったのが、
「いや、これ難しい」
「どうしよう、書けない」
みたいな言葉を、どなたも口にされなかったことです。
おかげで、本当に「描く」ことだけに集中する雰囲気が生まれました。

実施したのは描写課題。
文章全体をよくするためのものではなく、
文章に「印象」を作り出す部分を持つための課題です。
五感を用いること、
伝えたいモノ・コトを文中に出したら、1文だけで終えず、文をつないで、2,3文は使って様子を描くこと、
1文にたくさんのことを詰め込みすぎず、数文に分けて書くこと、
上記のようなことを中心にお伝えしました。

非常に単純なことですが、
「やってみないと」どういうことか、どこに配慮すべきか、わからないものです。
皆さん初めてのことだったのに、果敢に挑んでくださいました。
仕上がった文章は、「伝えたいこと」を心において言葉を選んだ、
丁寧で真摯な文章になっていました。
主催してくださったnakaniwaさんも、
皆さんの文章の異なる色合いと豊かさにびっくり!されていました。(ヤッタ!)

終了後、皆さんが「たのしかったーーーー」としみじみおっしゃってくださったのが
本当にうれしく思いました。
私も同感でしたから!
nakaniwaさんに、「またやってください」とリクエストしてお帰りいただいたようです。

nakaniwaさんという「場」に、ずいぶん助けられた講座でした。
私の研究室でやると、もう少しくだけた雰囲気になりそうです。
でも、こういう「大人向け」も、
私のラインナップの一つにしていくのもいいかな、と
皆さんに可能性を拓いていただいた、よい一日でした。
ご参加の皆様、ありがとうございました!


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