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WS「出さない手紙を書く」、終わりました [大人向け講座]

昨日、pandさんでのワークショップが終わりました。
  
「出さない手紙を書く」・・・でした。
  
終わったから言えますけどね、
「出さない」手紙ですよ・・!?
出さないものをなぜわざわざ書く?
人に「見せない」のだから、
講師である私にも見せないことになる?のに、
WS代金は支払う?
いやはや、こういうものに
人は集まるのか・・・?と思いました。
(自分で作ったくせに!)
それでやはり参加者少なめでした! 笑
 
 
でも、ワークショップのタイトルをご覧になっただけで
「これはやってみたいかも!」と
お思いになられたかた、わりと多くいらしたそうです。
私のところにも、そんなお声が届きました。
この日は参加できないけれど、すごく興味あります!
という内容のお声です。
 
 
私自身も、ワークショップの名を思いついた瞬間に
「これは、やろう!」
と思いました。
人が来るかどうかは関係ない、
「人に見せない」と決めて書く文章は
素の自分を思い出せる時間、
もしくは、本来こうありたいと思う自分に戻る時間に
なるのではないか、と思ったのです。
 
私も、「人に見せる」ことを前提とした文章ばかりを書いています。
それで窒息しないのは、
講座の中で、子どもたち相手に
本当に自分が思うことを(信念も迷いも、きれいごとではないものを)
語っているからかもしれません。
でも、多くの人はそんな時間を持てません。
ですから今回、
立場にも何にも影響されない言葉を出せる「場」を用意してみたい、
そうしたらどうなるだろう、と思ったのです。
 
 
ワークショップでは、最初に私が話をしました。
ご自身と向き合う心の準備ができるよう、
文章の方向性を見つけられるよう、
いくつかの例を挙げながら、
でも「それ以外でもいいんだよ」ということを
何度も伝えながら、進めました。
 
皆さんが、紙に向かって、
自分に没入できるようになったら、
私は黙って、少し離れたところに行きました。
目線もできるだけ皆さんに向けないようにして
書き終わるのを待ちました。
しずかな、ほんとうにしずかな、時間でした。
 
 
「人に見せない」ものだから、
私にも見せなくていいですよ、
でも、書き終えてみて、誰かに見せたくなったら見せてください、と
初めにお伝えしてありました。
 
それで、読ませてくれたかたもいました。
 
普段の大人講座では見られないような作品でした。
「見せない」と決めた言葉には、
出だしからこんなに、思いが詰まるものかと驚きました。
最初の一文から「泣けちゃうよ、まずいなあ」と思うくらい・・・。
もちろん、泣かせることは書いてありませんでしたよ。
ただ、情景がそこにあっただけです。
その情景があまりにも、雄弁でした。
(中身は言えないのです、すみません)
 
 
書き終えた後の皆さんのお顔も
なんだかぴかぴかしていました。
ああすっきりした~とか
完全にあの頃にもどっていた、とか
昔、書くのが大好きで、とにかく書いていた自分を思い出した、とか
ワークショップをして「感じてもらえたらうれしいこと」を
全部言ってもらえたばかりか、それ以上の反応をいただけて、
私は一瞬血迷って、
「これを私のライフワークにしてみたらどう!?」と
思ったくらいです。
 
ご参加いただいた方には、心から感謝しています。
この風変わりな試みに、ご一緒していただきありがとうございました。
 
いつかまた、このWSをやるかも?しれません。
整えなくてよい自分を思い出したいひと、
留まっている思いに言葉を与えてみたいひと、
ぼんやりした思いを形にして、ちゃんと見つめてみたいひと、
ぜひ、次のときにお会いしましょう。
 
どなたかとまた、ご縁がありますように。
 
  
*******************
  
ことばの泉 作文研究室
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