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雨、やみますように・・・ [つれづれ]

雨の被害、ものすごいですね・・・。
自宅付近は幸い問題ないですが、
九州でも、中部でも、とんでもない状況で
「このあたりは問題なくてよかった」などとは
とても言えない思いでいます。

予報を見ると1週間先まで雨のマーク。
早く前線が日本から離れてくれますように。
これ以上どこかが壊れることなどありませんように。
祈るばかりです。

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2020年の小さな決意 [つれづれ]

2020年の本科は、ほとんどのクラスで「描写」課題から始めました。
「言語表現」の土台はやはり「観察力」にあると、昨年しみじみ感じたからです。
 
言語表現には、3つの土台があります。
 
ものごとをよく見る力(解釈を加えずにとらえる)
見たことを比較・分析し、体系づけたり定義づけたりする力(思考する)
見いだしたことを言葉に置き換える力(表現する)
 
この3つの中で、幼児~小・中学生の間に、しっかりと養っておくとよいのが
ものごとをよく見る力、「観察力」です。
幼児~小学生は、大枠をとらえるより
細部をしっかりと見ることのほうが得意です。
それぞれの年齢において、伸ばしやすい土台があります。
伸ばしやすい時期にきっちりと育まれた土台は、
そののちの表現力を、ゆるがずに支えていきます。
 
よって今年は、基本に忠実に、
「今」と「この先の彼ら」にとって、
欠かせない力を育てていけるよう
丁寧な働きかけを心がけたいと考えています。
 
 
ところで昨年は、
これまで以上によい出会いを得た一年でした。
以前からのご縁が、新しいご縁を多く運んでくれました。
その1つに、
岐阜大学医学教育開発研究センターの先生方とのご縁があります。
昨年、ひょんなことから私は、
岐阜大学医学部の「地域体験実習」にかかわることになりました。
1年次の学生の実習レポートにフィードバックする、という
なかなかおもしろい機会です。
 
ことばの指導というものは、
その時々のことばだけを見ていてはならず、
その人の「その先」を視野に入れてすべきものだと
私は考えています。
しかし、私が主にかかわれるのは高校生までで、
そのあとになると大学4年の就職活動時と
社会人の大学院小論文入試やら就活論文やらがある程度です。
 
大学や社会において、必要となる言語能力については
これまでも考慮に入れて指導にあたってきましたが、
実際に大学生の文章を読めれば、
私が考える「生徒のこの先」をより具体的にできます。
加えて、文章の受け手の「大学の先生」を身近で知ることもできます。
自分の視野を広げられる、本当にありがたい機会を得ることができました。
 
詳しいことはまた別の日に書くつもりですが、
岐阜大学医学教育開発研究センター(MEDC)の先生方は
学生思いの、熱い気持ちをお持ちの先生方でした。
やさしさも厳しさもあって、
なにより学生たちのことを話すのがお好きで、
いつでも「改善点はないか」を考えていらっしゃる方々でした。
一時的であるにせよ、
お仲間に入れていただけたことを感謝せずにはいられませんでした。
 
実習には来年度も、とおっしゃってもらえました。
1年次の実習以外のものも拝見させていただけそうです。
ああ、今年もすごく勉強できそう!
そして、自分のやっていることを
違った角度から再確認できそうに思います。
 
 
得たチャンスを大きく育てるのは自分、ですよね。
今年は昨年よりもう少し、努力を忘れない年にしたいと思っています。
 
あ、最後になりましたが、
今年最初の岐阜単科は、13時の作文、15時の読解ともに満席となりました。
お申込みいただいた皆様、誠にありがとうございます!
19日にお待ちしております!
 
*次回単科は2月2日です。お申込みお待ちしております!
 
 
****************
ことばの泉 作文研究室
(名鉄岐阜駅から徒歩4分)
HPからFBやラインに移動することができます。
LINE ID   @igr5860v  

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カーザップラウジホールでの大人女性サロンに呼ばれて行ってきました。 [つれづれ]

10連休もとうに終わり、
令和となってからもすでに9日が経過し、
「新しい気分」となったわりには、相変わらず更新が間遠な宇野です。・・・すみません。
 
いくつか書きたいと思うことがあるのですが、
何からどう書こうかと思う間に日が経ってしまいました。
仕方ないので、日付順に書くことにします。
 
まず、まだ「平成」だったころの話。
4月23日。大人女性サロンという集まりに話者として呼んでいただきました。
表現や作文について、なんでも好きなように話してくださいと言われたのですが、
全く的外れなことを話してしまったら申し訳ない・・・、
文章を書いてもらうんなら、いくらでも思いつけるけど
「ためになるお話」が私にできるのか?ほんとうに? と
自分で自分を疑いつつ出かけました。
 

幸い、集まってくださった女性は皆さんとても心の広い方ばかりで!
私が何を話しても、真剣にメモを取ってくださるし、
ほんの少しだけ口頭で描写のワークをしてみたら
一生懸命アドバイスに応えてくださるし!
いやもう本当に、うまくいったのはご参加の皆さんのおかげです。
どんな人からも、どんな一言からも、
学びを得ようとする姿勢は、やはり美しいものです。
それに、この姿勢は周囲の姿勢も変えていきますしね。
(現に私の姿勢をぴしっとさせました!)
ご参加の女性のお子さんたちも、
きっとこの姿勢を受け継いでいるはずです。
言葉を介さない「伝え」の力、大きいと思います。
言葉を日々扱うからこそ、いつも強く感じることです。
 
女性対象の講座は、私も企画しています。
こちらは口頭だけでなく「書く」も入ります。
5月20日午後1時半から、ことばの泉 作文研究室にて。
受講料2,000円です。
ご自身の言葉が少し気になる方、よろしければおいでください。
少人数で、丁寧に話を聞きながら進めていきます。
 
ところで!
大人女性サロンが開催された場所は、
主催のかたがお持ちのコンサートホールのロビーでした。
「カーザップラウジホール」、岐阜市加納上本町にあります。
私はこのホールが大好きで!
客席50人くらいのホールなので、演奏者との距離がとにかく近い!!
音色を全身で感じられる、ぜいたくなホールです。
(ほとんど、全身を音色に浸すっていう感じです)
 
演奏者が強く息を吸いこむ音も、
演奏しながら低くうたう鼻歌も、
全部聞こえてきてしまうというのが、私には大きな魅力です。
芝居も小劇場で観るのが好きでした。
大ホールだと距離がありすぎて、
「人」がしていることという感触を持ちにくいのですが、
小さめのホールだと、人が、命が、そこで何かを作り出していると感じられます。
大げさな表現ですが、それくらいいつも私はわくわくします。
 
さらにはホール主催の催しはどれも魅力的で!
しばらく通いつめることになりそうです。
私は始終頭の中で言葉を生み出し続けているので
(つまりは、声に出さずに独り言を常に言っている)
楽器の音色に五感を集中させるのは、すごくよい気分転換になると気づきました。
研究室から歩いて行けるという気軽さもあって、
ようやく「読む」以外の趣味ができるかな?というこの頃です。
 
作文の話はほとんどありませんでしたね、
独り言を読んでいただきありがとうございました。



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ニュージーランドの銃乱射事件を受けて [つれづれ]

ニュージーランドのクライストチャーチで銃乱射事件が起きてから、
ちょっと気持ちがふさぎがちです。
ニュージーランドは私の初めての「海外」でした。
島国ですが「海が美しい」というよりは、「空の美しい国」という印象があります。

空の高いところまで抜けるように青く見える日もあれば
雲がするすると流れるのを楽しめる日があり、
雨がパララッと降ったかと思えば
雲の切れ間から光が落ちて、光の柱が何本も立つ日がありました。
背の高いビルが少なかったので、
空とともに毎日を過ごしたように感じています。
ただ私が1年弱過ごしたのは1995年(平成7年)のことですから、
今は少し変わっているかもしれませんが・・・。

1995年5月に私がオークランドへ経つ前には、日本でも大きな出来事がありました。
1月には阪神・淡路大震災が、3月にはオウム真理教による地下鉄サリン事件が起きました。
地下鉄サリン事件のときの上空からの映像を今もはっきり思い出します。
地下鉄の出入り口付近の路上に、寝かされたりうずくまったりしているたくさんの人たち。
救助のため走り回る人たち。
レポーターの上ずった声を背景にして、
ヘリコプターからの映像は、動きはあるのに動いていない、
リアルすぎる静止画像のように見えました。
こんなことがこの日本で・・・?と
呆然としてその映像を見続けたことを覚えています。
何かが、とんでもない何かが、とうとう顔を出して、
この日を境にして日本も世界も大きく変わってしまうような気持ちになりました。

あれから20年以上経って、テロはもう「日常」になってしまっています。
教室を開設した2001年には、9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が起き、
生徒たちといろいろと話をしました。
こんなことがもう二度と起きないようにと願いましたが
それでもやはり大きな暴力は続いてしまって
NZの後にも、オランダで銃撃事件が起きています。

こういうことに慣れてしまってはいけないと思います。
必要以上に子どもたちを怖がらせるようなことはしたくありませんが、
これらのことを「ふつう」で「関係のないこと」「起きてもしかたないこと」と
片づけてしまうような「無感覚さ」を子どもたちに持ってほしくないと思います。

あの、すかんと抜けたニュージーランドの空気の中で
あんなことが起きてしまったなんて、
本当にほんとうに、あってはならないことです。

無感覚は他者への共感力を奪い、
自分だけに通用する理屈で生きてしまう下地になると私は思います。
少なくとも、私が出会う子どもたちには、
その「無感覚」を友にしないでもらいたい、
そのための場を作りたいと思います。

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2019年もよろしくお願いいたします [つれづれ]

あけましておめでとうございます。
本年もうどうぞよろしくお願いいたします。

振り返ってみると昨年は、
頑張りのきかない年だったように思います。
気合いを入れて何かをやると、
そのあと数日、うまく体を動かせなくなることが
よくありました。
冬の初めにひどい風邪もひきましたし

本来なら、新しく場を設けた後なのですから
もう少し精力的に活動すべき年だったのですが、
残念ながら、そういう年にはできませんでした。

年が明けたからといって、
急に何かを変えられるわけではありません。
しかし今年はもう少し、呼吸を整えつつ
新たなことを始めたいと思っています。

その景気づけに!と、
昨年末にお香教室とモロッコ料理のイベントに参加しました。
初体験のどちらのイベントも、私に大きな力をくれました。
前にはちゃんと持っていた、
外に出ようとする力、のようなものです。

特に、研究室近くのカフェ、nakaniwaさんでの
モロッコ料理のときは、
モロッコに留学していた元教室生とお母さまと3人で参加し、
とてもよい時間を持つことができました。
12年ぶりに会う元教室生は、すっかりたくましくなっていて、
応対も話術も、私が彼の年齢の時にはできなかったことを
軽々とやってのけるような、魅力的な青年になっていました。
モロッコだけでなく、
インドやドバイやフランス?にも行っていたようです。
何を見聞きしてきたのか、
もっともっと話を聞かせてもらいたかった…!

元教室生のお母さまがおっしゃっていたことです。
「教室に通っていたあの頃、未来にこんな時間を持てるようになるだなんて、想像できなかった」
あの時通っていたことと、
その後もつながりを保ち続けられたこと、
よかったなあとしみじみ感じる、と
おっしゃってくださいました。

そのお気持ちは私もまったく同感で、
ありがたくてありがたくて
もうどうしようもなくありがたく感じることです。
これから先の12年も、どんなことが起きるかわかりません。
でも、今やっていることがもし、間違いがなければ、
年末のモロッコ料理で味わえたあの瞬間を、
未来にまた、持てるようになるはずですよね。

そのために、
今年はしっかりやっていかないと!
元教室生が12年の中でやり遂げたことと同じくらい
変化と成長と(いや成熟か、私の年なら)を
目指していきたいと思いました。

そんな気持ちで、今年を始めていきます。
今、私の場においでのかたたち、
これから出会うかたたち、
そしてもちろん、昔私との時間をもってくれたかたたち、
全てのかたたちに対して、
嘘やごまかしのない自分でいようと思います。

華々しい活動はいたしませんが、
今年もお付き合いいただければ幸いです。

本年も「ことばの泉 作文研究室」を
何卒宜しくお願い申し上げます。

 


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