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本科でやること ②見える効果 [教室案内]

本科で「読む・聴く・話す・書く・考える」ことをずっと続けてきた人たちに
どういう変化が見られたか、についてお伝えします。

生徒と保護者の皆さまからいただいた声の例です。

・国語や現代文の成績が上がった
・文章を書くのが苦にならなくなった
・作文が評価される機会があった(学校内で、あるいは知事賞・大臣賞等で)
・自信がついて、人前で発表したり、皆を率いる役割を引き受けたりするようになった
・ものごとを深く考えるようになった
・自己肯定感が高まった
・書くことが自分の一部だと感じるようになった

細かく書けばあれこれありますが、集約すれば、上記のようなものになります。
あらら、なんだか少ないな、こんなのたいしたことない? ようにも思えますけど、
私にとっては、一つひとつに大きなドラマがあります。

最初の頃は、うまく言えない・書けないと、
自分がもどかしくて涙をぽろぽろこぼした子が、
コンクールで賞を取ったりいくつかの場で認められたりするうちに
すっかりたくましくなって、
自分の意見作文を誇らしそうに見せたり、
学校で大きな役割を果たすようになったり、
自分がした分析に対して「これでは足りないと思うんだ」と自らダメ出ししたり…。
いつの間にこんな力強さを身につけた?と誇らしくなります。

学校ではいじめられることが度々ある人、
学校に通わないことを決めた人、
同級生や先生に「問題児」と決めつけられている人、
苦手と感じることが他の人より多い人、
逆に点数をやたらと取れる人、
野球が好きで好きでたまらない人、
黙っていても、人をまとめる役を任されてしまう人。
いろんな人がいますし、いました。
この研究室が、心のよりどころ、と言ってくれた人もいました。
そして、みんなが、
自分の道を新たに選んで進み始めたり、
周囲に自分の力を認めさせたりする姿を、
ある程度の時間の後に、見せてくれました。
卑屈になることなく、自分を生きることを知った人たちです。
作文を通すと、そういう力もつきます。
点数が上がったと報告を受けることは多いですけど、
(生徒たちにとっては、点数が上がるというのは素直にうれしいことですものね)
点数しか上げられないところではない、というのが、
私が自分の場を一番うれしく思う点です。


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本科でやること ①学習塾と何が違うか [教室案内]

本科でやる内容についてご案内します。
課題の具体的な内容については、研究室のHPでご紹介しています。
重複となるので、ここでは書きません。
HPでぜひご確認ください。
昔の生徒が書いた作文も数点載せています。

さて、ここでは研究室が学習塾とどう違うのかとその利点について、
案内したいと思います。

1 画一的なプリント学習ではない→やらせっぱなし、待たされっぱなし等がない。
2 少人数クラス(10名まで)で、全員に発言の機会がある。
3 複学年クラス。下の年齢の人は年上を見て着眼点を学び、上の年齢の人は年下の果敢で自由な発想に学ぶ。
4 課題はオリジナル。描写・想像・意見・読解・時事テーマ、ありとあらゆるものを題材にする。
5 精読を行う。文章のテーマ読解はもちろん、ときには助詞の一つ、単語一つにこだわって「なぜそれが用いられたか」を考えたり、論理展開の手法を明らかにしたりする。筋がわかればよい、という「読み」はしない。ましてや答えを一つに決めた読みなどは決してしない。
6 作文には必ずコメントがつく。コメントは、間違いを指摘するものではなく、書かれた内容への返事のようなもの。その人の「少し先」に導くためのコメントでもある。単なる誉め言葉や励ましにはとどまらない。
7 添削指導のように「顔の見えない先生」ではなく、目の前にいるこの人に伝える、という意欲を作る。
8 答えが一つに定まらないことに挑む機会を多く持つ。視野を広げ柔軟な思考力を養う。
9 成果ではなく経過を見て成長を促す。
10 子供扱いをしない。人間として遇する。

子どもたちはみな、とても素晴らしい適応力を持っています。
扱われ方で、話しかけられ方で、自分の姿勢を決めます。
「~しなさい」「~してはいけない」などの指示的な声掛けが多ければ、
「どのような姿勢でいるべきか」を自分では考えないようになります。
「言われたときに正せばいい」といった態度になります。
また、「すごいねー!」「がんばったねー!」という、同じパターンの誉め言葉ばかりだと
うれしいのは最初だけで、徐々に相手の反応に対する関心がなくなっていきます。
言葉と姿勢が、人を作ります。
だから研究室ではあまりルールがありません。
言われなくても考えれば「すべき・してはいけない」ことはわかるよね、
わかっていかねばならないよね、という態度を一貫して示すことで
子どもたちも「子ども」から「人」になっていきます。
甘やかしてはいません。
むしろ、厳しい姿勢だと思います。

導入の際の言葉も、「子どもにわかる言い方」だけを用いることはありません。
本を読まない子にも、書き言葉を「聴いて」習得してもらいたいので
書き言葉や熟語をどんどん用います。
子どもたちは、とても感度がいいので、
用いられている言葉と同じ種類の言葉で自分も語ろうとします。
扱い方と用いる言葉で、人は変わるのです。
点数が取れる子もそうでない子も、等しく「変わり」ます。
そして、子どもたち同士も、点数で人を評価しないで尊重する姿勢を見せていきます。
そこも、点数で競争させる学習塾とは大きく違います。
多義的な社会で必要となる「自分も他者も認める」姿勢の基礎も、
この場では築いていきます。


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教室案内―読書作文講座 [教室案内]

今回は、「読書作文講座」のご紹介です。
4月当初は「絵本とことば」クラスとして、
低年齢のお子さんを対象にご紹介していたクラスです。
ですが、参加者は以前から在籍の人で、
初めに予定していた内容では、刺激が足りない様子でしたので
今は、講座内容を変更して実施しています。

このクラスでは、毎月1冊の本を取り上げ、読解に挑みます。
取り組む作品は、長く読み継がれているもの、名作として知られているもの、にしています。
4月は『スーホの白い馬』、5月は『ないたあかおに』でした。

月3回の授業で、以下のようなことに取り組みます。
(毎月、全ての活動を行うわけではありません。物語によって、取り組む活動を選びます。)

・絵本の読み聞かせ。ストーリーを理解する。
・音読でことばのリズムや表現技法を体感する。
・絵を見ながら、再話に挑む。
・絵本の表紙・挿絵などを読解する。
 色・画面構成・ものと人の描き方など、画家が表現しているものを見抜く。
・物語に「なぜ?」を問う。
・物語の底を流れる価値観を捉える。
・現代に置き換えて考える。
・「もしも?」や「そもそも?」と問い、物語の場から離れて理解を膨らませる。
・「一言感想」ではなく、「書評」や「分析・考察」をするつもりで作文に挑む。
・場合によっては、考えをさらに深めるため、書いたものを推敲する。
・どこかに発表したいものができたら、応募してみる。


最初は、初心者向けの講座のつもりでしたが
結局は、読解・意見文講座でやるようなことを、
3週かけてじっくりと取り組むクラスになりました。

本科では、1コマもしくは2コマで読解作文に挑みますから、
どうしても駆け足の文章になります。
「読書作文講座」では、3コマかけて一つの物語に取り組めるので、
作家と画家の表現意図を汲みつつ、
自身の価値観を問い直す機会をしっかりと得ることができます。

読書感想文に取り組むことは、非常に意味のあることです。
しかし、残念ながら学校は忙しくて、作文にも感想文にも、
平時は取り組む時間がないようです。
ですから、夏休みの宿題として感想文が用意されるのですが、
物語の読み解き方、考えの深め方をあまり経験したことがない子どもたちは
せっかくの機会を生かし切れず、「やっつけ仕事」で終えてしまうようです。

「読書作文講座」は、毎月読書読解に取り組むことで、
物語を捉える力と意見の深める力を育てていきます。
上の活動例を見ると、少し難しそうに見えてしまいますが(筆力不足ですね)
教室の講座の基本は「楽しく!でも深く!」ですから、
どの年齢の方でも、ご参加いただけます。



「読書作文講座」は、岐阜本部教室のみの開催です。
現在は木曜午後4:45~5:45に月3回、行っています。
水曜の4:30~5:30にも、ご希望の方がいらっしゃれば、新設を検討するつもりです。

また参加者には、読解作文以外の作文にも挑んでいただきたいので、
月1回、第4週の同じ時間に、「準・本科」を設けています。
読書作文講座を受講される場合は、
準・本科を組み合わせてお取りいただくことをおすすめします。
準・本科では、物語の読解以外の課題を用意し、
表現の幅を広げられるよう配慮しています。

読書感想文に継続して挑む機会など、他ではなかなか得られません。
本好きの人も、本はほとんど読まない人も、
名作の世界にじっくりと取り組む時間を楽しみませんか?
お問い合わせ、お待ちしております!


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教室案内―国語・読解問題攻略講座 [教室案内]

今回は「国語・読解問題攻略講座」(略して国語攻略)のご紹介です。
この講座は、名前通り、国語の長文読解問題に取り組む講座です。

国語の問題は作文とは違います。
1 正答がある。
2 その正答は、自分の考えではなく、「出題者が考えた答え」である。
3 出題者は、正答を一つに定められるよう、根拠を作っている。
4 根拠をたどれば、正答に行きつく。
  つまりは、問題を解くとは、他人が作った道筋をたどる作業である。

よって、国語の問題を解くためには、出題者の意図を読みきり、
求めに応じて答えの形を整える、ということが必要です。
しかし、「自分の考えではなく、出題者の考えを書く」ことに気づいていない人は多く、
なんの攻略法も持たないまま、漫然とあるいは闇雲に問題に取り組み、
力をつけ損ねているようなのです。とても、残念なことです。

国語は、数学のようにたくさん問題を解けば力がつくものではありません。
1つの問題を、じっくりと質高く解ききるようにしなければ、力はつかないのです。

講座では、次のようなことに取り組みます。

1 問題を大きく物語文・論説文の2種に分け、それぞれの出題傾向をつかむ
2 本文を一文・一語にこだわり、多くの情報を得る力をつける。一から十を知る力をつける。
3 物語文・論説文それぞれの文章構成をつかむ
4 問いの文に明示されている指示を確実につかむ力をつける
5 問いの文が暗黙のうちに伝えている指示をつかむ
6 指示に応じて答えの形を整える力をつける
7 答え合わせのよりよいやり方を知る。
  出題者の思考傾向をつかみ、それに沿った考え方を自分もするよう調整する。

今の日本の国語の問題は「誰かの考えたことを、誰かの求めに応じて出す」にすぎず、
私としては、国語の問題を解く時間があれば、自分で道を作る「作文」に取り組んだ方が
うんと、将来を豊かにする力がつく、と考えています。
しかし残念ながら、子どもたちの国語の力は、
情報収集・処理能力をみるような問題で量られるのが現状です。
加えて生徒たち、とくに中学生は、国語の点を上げたいという強い気持ちを持っています。
ですから、私の本流ではありませんが、
子どもたちの国語攻略の手伝いをするため、このような講座を設けました。

といっても、自分の講座です、納得のいかないものを行うことはしません。
私が講座で一番のねらいとするのは、上に挙げた活動の、2と3です。

生徒の中には、本を読まない人もいます。
文章に触れる機会が少ないと、
ものを語る時の自然な流れや、プロが行う表現の工夫を
自分のものにすることができません。
ですから、国語の問題を解きながら、
プロの書き手が苦心していること、たとえば強調や伏線などの工夫、
伝えたいことを言外に示す技などを知る機会としたいと思っています。

今回は講座のご案内ですので、
具体的な国語攻略方法については、別の機会にご紹介したいと思います。
ですが、概略を知るだけでは「なんとなく」しかわかりませんからね、
力を伸ばすためには、
実際に問題を解き(しかも、受動的でなく能動的に)、
コツをつかんでいく機会を持つべきであると思います。

国語攻略は、岐阜本部教室に月3回のコースがあります。
月1回のコースは、本科に在籍の方のみ受講できます。
名古屋熱田教室は、月1回のみ、本科在籍者対象です。

参加者には、国語の問題を解くことを通じて知った「表現の工夫」を、
自身の作文に生かしてもらいたいと願っています。


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教室案内―本科クラス [教室案内]

月1回開催の単科クラスの後は、
平日夕方に月3回行う『本科クラス』のご紹介です。

本科クラスは、岐阜本部教室では水・金曜日に、
名古屋熱田教室では火曜日に開催しています。

本科クラスは、単科クラスとは違い、
課題内容を定めません。
単科の作文講座、読解・意見文講座で実施する課題はもちろん、
詩・俳句・物語などの創作課題や時事テーマ、
ときにはコンテストに応募する作文にも挑みます。

では、本科のメリットを以下に挙げます。

・年間の受講回数が格段に多い
   →さまざまな課題に挑めるので、着実にしかもバランスよく力をつけられる
・参加メンバーがいつも同じ   
   →落ち着いた環境の中で取り組める
   →顔ぶれに応じた課題を用意できる
   →応用課題も実施
   →互いの長所を知りあい、切磋琢磨できる
 
・数週続けて同じ課題に取り組める
   →討論だけに1コマ使うなど、じっくりと読解と作文に挑める
   →文章構成を練る時間を持てる
   →推敲の時間を持ち、正しく・わかりやすく書くためのコツをつかめる
   →長く同じ作品に向き合えるので、総合的に力を育成できる
  
・受講料が単科よりも割安
   →単科は1コマ3,000円。本科は3コマで8,000円。
・受講料が割安であるにもかかわらず、単科より少人数で指導
   →岐阜本部教室の本科定員は1クラス6名
・事前に連絡をもらえれば、振り替え受講にも対応
・作文以外のことでも、ご相談ごとがあれば、個別にアドバイス

細かいことを挙げればキリがありませんが、
上記のようなことが、単科とは大きく違うと思います。
個別アドバイスについては、学習面・生活面の他、
願書に書く志望動機のアドバイスや受験作文・面接の個別指導などを行ってきました。
信頼関係ができた上での受験指導ですので
多少厳しいことを言っても、生徒たちは目標である合格を目指して、くらいついてきます。

それは、授業内で行うコンテスト向けの作文指導でも同じです。
子どもでも大人でも、「これでは足りない、ダメ」と言われるのは
精神的につらいことですが、
本科で築き上げた信頼関係があれば、
「この表現は人に伝わらない」「ここの切り込みが甘い」とダメを出しても
「それなら・・・」と、子どもたちは書き直しに応じます。
子どもたちにとって、できたものをナシにすること、
終わったと思ったものを、もう一度やり直すことは
本当にシンドイことです。
にもかかわらず、アドバイスを受けて書き直す(あるいは書き加える)ことができるのは
表現者としての自負が育っているからです。

単科では書き直しなどは時間的にできませんし、
月1回では、「足りなさ」を指摘してもそれをフォローする機会を持てませんから、
アドバイスは「良い点・伸びた点」が中心となります。
もちろん、毎月単科においでの人には、「足りなさ」を伝えることはあります。
しかし、それもやはり、信頼関係が十分に育ったと確信できてからです。
となると、ぐっと子どもたちの奥まで踏み込んで指導ができるのは、
本科の持つ大きな特長であるといえます。

岐阜本部教室・名古屋熱田教室、どちらの本科にも、
席に空きはあります。
「きっかけ」を得るだけでなく、
着実に表現力と思考力を身につけたい、とお考えのかたは、
ぜひ本科受講をご検討ください。

「答えのないものについて考えること」「表現に工夫をすること」に
小学生のうちから取り組んでいくと、
柔軟な思考力と豊かな表現力を手に入れやすくなります。

スポーツでもなんでもそうですが、
取り組む機会を多く持たねば、社会に通用する力は身に付きません。
本科でしっかりと読解と作文に取り組み、
一生の宝となる表現力・思考力を手にしてもらいたいと願っています。


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